研究課題/領域番号 |
15K10512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2017-2019) 大阪大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
澁田 達史 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (20324767)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 静脈麻酔薬 / 幼弱脳 / 神経毒性 / 神経保護 / 初代培養脳神経細胞 / カルシウムイメージング / 麻酔薬 / PC12細胞 / 遺伝子導入 / siRNA / ポジティブコントロール / 初代培養神経細胞 / 神経細胞死 / 細胞内カルシウム濃度 / 発達期 / 発達脳 / 培養神経細胞 / 幼弱神経 / 低酸素 / マイトジェン活性化プロテインキナーゼ |
研究成果の概要 |
麻酔薬には神経保護的な側面と神経傷害的な側面があり、これら両面の特徴を掴むことは麻酔科医には必須であると考える。とりわけ、小児における麻酔薬の神経毒性は、現在、麻酔科医をはじめとする医療関係者のみならず広く社会的にも大きな問題とされ関心を集めている。我々は、発達期の経過と共に変化する静脈麻酔薬ミダゾラム、プロポフォール、チオペンタールナトリウムの幼弱神経細胞に対する影響を比較検討し公表した。 また、形態学的に神経保護作用を示すチオペンタールナトリウムの神経細胞に対する質的な評価をカルシウムイメージング法を用いて、神経伝達物質の種類による反応の差違を示すことにより突き止めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児における麻酔薬の神経毒性は、麻酔科医をはじめ、広く社会的にも大きな問題とされ関心を集めている。我々は、ラット胎児大脳皮質神経細胞より初代培養を行い、本邦で汎用されている3種類の静脈麻酔薬をそれぞれ培養日数の異なる神経細胞に投与し、細胞死に到る様子を形態学的手法により調べ、さらに麻酔薬を投与した際の神経細胞内カルシウム濃度を測定することにより、中枢神経の発達に伴う臨床使用濃度における麻酔薬の神経毒性の経時的変化を調べた。 これらの結果、特定の条件下(培養日数及び麻酔薬の種類)では麻酔薬の神経毒性が大きくなることが示唆され、実際の小児麻酔を行う際の麻酔薬の選択に影響を与えるものと考えられる。
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