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術後認知障害におけるオランザピンの効果

研究課題

研究課題/領域番号 15K10531
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 麻酔科学
研究機関筑波大学

研究代表者

福田 妙子  筑波大学, 医学医療系, 教授 (40228911)

研究期間 (年度) 2015-10-21 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード術後認知障害
研究成果の概要

6ヶ月雄ラットに開腹手術を行い、リポポリサッカロイド(LPS)単独かLPSとオランザピンを投与して術後認知症モデルを作成し、翌日に行動観察と迷路試験を行った。オランザピン投与群は、バーンズ迷路試験において、LPS投与群より有意に好成績を示し、それは麻酔のみで手術を行わなかった対照群と同程度の成績であった。
海馬のミクログリア活性を免疫組織染色で調査したところ、オランザピンは有意に海馬のミクログリアの活動を抑制していた。一方で、血中サイトカイン測定では、LPS単独投与群との差は認められなかった。オランザピンは、サイトカイン発生の直接抑制ではなく、神経保護・修復効果を持つことが推測された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究目的は、現在術後回復の大きな障害となっている術後認知障害の動物モデルを作成し、向精神薬オランザピンの効果を検証することにあった。比較的若年のラットで術後認知障害モデルを作成することは困難であったが、開腹手術と腸管操作及びリポポリサッカロイド(LPS)の組み合わせによって動物モデルを作成することができた。
オランザピンの投与は術後認知障害を抑制し、懸念されていた高血糖も観察されなかった。オランザピンには、鎮痛作用や鎮静作用があるので、今後術後認知障害を予防する薬剤の一候補となる可能性が示唆される結果となった。

報告書

(6件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書

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公開日: 2015-10-21   更新日: 2021-02-19  

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