• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

敗血症性脳症時の睡眠・覚醒異常の解明―視交叉上核とメラトニン動態を探る―

研究課題

研究課題/領域番号 15K10545
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 麻酔科学
研究機関帝京大学

研究代表者

坂本 英俊  帝京大学, 医学部, 講師 (90349267)

研究分担者 藤本 萌  帝京大学, 国際教育研究所, 助手 (20750889)
福田 悟  昭和大学, 医学部, 教授 (30116751)
研究期間 (年度) 2015 – 2016
研究課題ステータス 中途終了 (2016年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード敗血症性脳症 / 睡眠・覚醒 / 松果体 / メラトニン / マイクロダイアリシス / 脳室内投与 / HMGB1 / 脳・神経 / 敗血症 / 集中治療
研究実績の概要

本研究は敗血症性脳症において、睡眠・覚醒をつかさどる神経核の機能異常の解明と共に睡眠・覚醒サイクルを制御すると考えられる視交叉上核への影響を明らかにすることである。最初の課題は、視交叉上核により制御されている松果体からのメラトニン放出が安定して測定できるマイクロダイアリシス法を確立することであった。従来の方法は、上矢上静脈洞からの出血や松果体までの距離が長く手技的に問題であった。我々の新手法は、マイクロダイアリシスガイドカニューラを松果体右上方から角度17°にてアプローチするもので、特殊な回路を必要とせず出血の危険性もない。この方法でラットにおける暗期(20時~8時)のメラトニン分泌量を測定したところ、1日目0.30±0.38、2日目0.21±0.20、3日目0.15±0.16、4日目0.15±0.15(pmol、平均±標準偏差)の放出がみられた。一方、明期(8時~20時)ではメラトニン分泌量は1日目0.07±0.10、2日目0.02±0.02、3日目0.01±0.01、4日目0.01±0.01(pmol)とごく微量であった。我々の開発した新メラトニン測定法は、従来の方法による結果とほぼ同じであり、今後の睡眠・覚醒研究に有効と考えられた。次に、この手法を用いて敗血症性脳症時の暗期メラトニン放出を検討した。敗血症性脳症モデルとしては、脳内での炎症を媒介する蛋白であるHigh mobility group box 1蛋白(HMGB1)脳室内投与モデルを用いた。HMGB1を1μg/5μl脳室内投与すると、1日目および2日目のHMGB1投与群の暗期メラトニン放出量は生理食塩水投与群に比較しどちらも有意に抑制された(P<0.01二元配置分散分析)が、3、4日目の放出量は影響されなかった。以上の結果より、敗血症性脳症時にはメラトニン放出が抑制され睡眠・覚醒に影響を及ぼすことが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ラットにおける生体内マイクロダイアリシス法によるメラトニン測定の新手法の確立2016

    • 著者名/発表者名
      藤本 萌、坂本英俊、福田 悟、出口 亮、澤村成史
    • 学会等名
      日本麻酔科学会第63回学術集会
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2016-05-26
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] ラットにおける生体内マイクロダイアリシス法によるメラトニン測定の新手法の確立2016

    • 著者名/発表者名
      藤本 萌、坂本 英俊、 福田 悟、出口 亮、 澤村 成史
    • 学会等名
      日本麻酔科学会第63回学術集会
    • 発表場所
      福岡県福岡市
    • 年月日
      2016-05-26
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2015-04-16   更新日: 2018-01-18  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi