研究課題/領域番号 |
15K10569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
飛澤 悠葵 弘前大学, 医学研究科, 助教 (70623768)
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研究分担者 |
畠山 真吾 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10400136)
米山 徹 弘前大学, 医学研究科, 助教 (50587649)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 腫瘍学 / 抗糖鎖抗体 / バイオマーカー / 糖鎖生物学 / 分岐型糖鎖 / 抗糖鎖モノクローナル抗体 |
研究成果の概要 |
癌細胞において細胞表面および分泌タンパク質上の糖鎖構造の変化は、癌細胞の特性やタンパク質の機能の変化を引き起こし、癌の悪性度に寄与することが明らかにされてきた。近年、急速に増加した前立腺癌罹患率により癌の悪性度を簡便にそして正確に判別することは世界的な課題となっている。本研究では、前立腺癌における高分岐型の糖鎖構造に注目し、悪性度との関連性や悪性度を術前に判別する上での有用性を検討した。その結果、前立腺癌においては高分岐型糖鎖の発現が、細胞の浸潤能を促進させ、悪性度を増強させることが明らかとなった。以上の結果から、高分岐糖鎖を利用したバイオマーカーは前立腺癌予後の予測に有効であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまでの研究から前立腺癌における高分岐型の糖鎖構造に注目し、これまでに報告した分岐型糖鎖構造だけでなく、さらに高分岐型へ変換可能な酵素の発現が、細胞の浸潤能を促進させ、悪性度を増強させることを明らかにした。この結果は、高分岐型糖鎖構造を標的とするツールを用いることでより精度の高いバイオマーカーを発掘できると予想される。従って、より抗原性を高めた免疫手法を用い抗体もしくは特異的に認識可能なタンパク質を獲得することで、より正確に悪性度を反映する検査手法を構築できると予想される。
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