腎細胞癌に対するtemsirolimusおよびcustirsen併用療法の検討

• 研究課題/領域番号: 15K10589
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 泌尿器科学
• 研究機関: 浜松医科大学
• 研究代表者: 三宅 秀明 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60379435)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 腎細胞癌 / temsirolimus / custirsen / clusterin

研究成果の概要

腎癌細胞株Caki-1にtemsirolimus（Tem）を投与すると，clusterin発現は上昇したが，custirsen（Cus）を併用投与することにより，発現上昇は抑制された。また、Tem，Cusの併用投与により，Caki-1のTemに対する感受性は亢進した．Sublethal doseのTemにCusを併用投与すると，Caki-1にアポトーシスが誘導され，Mcl-1の発現は低下した．さらに、in vivoでもTem，Cusの併用療法は，腫瘍の増殖を有意に抑制した．以上より，Tem，Cusの併用療法は，腎癌に対する新規治療となる可能性が示唆された．

研究成果

• [雑誌論文] Effect of Targeting Clusterin Using OGX-011 on Antitumor Activity of Temsirolimus in a Human Renal Cell Carcinoma Model (2017)
  • 著者名/発表者名: Nishikawa Masatomo、Miyake Hideaki、Gleave Martin、Fujisawa Masato
  • 雑誌名: Targeted oncology 巻: 12 号: 1 ページ: 69-79
  • DOI: 10.1007/s11523-016-0448-3
  • 査読あり
• [雑誌論文] 腎細胞癌に対する薬物療法 (2017)
  • 著者名/発表者名: 三宅秀明、大園誠一郎
  • 雑誌名: 日本臨床 巻: 75 ページ: 602-606
• [雑誌論文] 新腎・泌尿器癌 上 アキシチニブ (2017)
  • 著者名/発表者名: 三宅秀明、大園誠一郎
  • 雑誌名: 日本臨床 巻: 75 ページ: 320-324
• [学会発表] 泌尿器科腫瘍学とともに25年～私の歩んだ道とこれから (2017)
  • 著者名/発表者名: 三宅秀明
  • 学会等名: 第276回日本泌尿器科学会東海地方会
  • 招待講演
• [学会発表] 腎細胞癌治療に関する最近の話題：低侵襲手術から薬物療法まで (2017)
  • 著者名/発表者名: 三宅秀明
  • 学会等名: 第31回日本泌尿器内視鏡学会総会
  • 招待講演
• [学会発表] 転移性腎細胞癌に対する至適薬物療法：自験例に基づく考察 (2017)
  • 著者名/発表者名: 三宅秀明
  • 学会等名: 第105回日本泌尿器科学会総会
  • 招待講演
• [学会発表] Poor-risk転移性腎細胞癌に対する分子標的薬による2次治療の成績 (2017)
  • 著者名/発表者名: 三宅秀明、田村啓多、杉山貴之、古瀬洋、大園誠一郎
  • 学会等名: 第105回日本泌尿器科学会総会
• [学会発表] Year in review from Japan: renal cell carcinoma. (2016)
  • 著者名/発表者名: 三宅秀明
  • 学会等名: 第54回日本癌治療学会総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2016-10-20
• [学会発表] 当科におけるmRCCに対する集学的治療戦略 (2016)
  • 著者名/発表者名: 三宅秀明
  • 学会等名: 日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2016-04-23