研究課題
基盤研究(C)
前年度にドキシサイクリン誘導性にβ-catenin shRNAが発現されるTR-βi細胞を用いたDNA microarray解析により、β-cateninノックダウンによる遺伝子発現低下を認めた分子Aに着目して解析を進めた。まず分子Aがβ-cateninの直接の標的遺伝子であることを確認するために、分子Aのpromotor領域を含むluciferaseコンストラクトをβ-catenin発現ベクターとともに293細胞に導入してレポーターアッセイを行なったが、レポーター活性の上昇を認めなかった。理由として、β-catenin/TCF複合体が結合部位がコンストラクトに用いたpromotor配列の外側に存在することが考えられた。また、β-catenin-shRNA発現ベクターと分子A発現ベクターを種々の組み合わせでLNCaP細胞に導入し、colony formation assayを行なった。β-catenin-shRNA発現ベクターによりcolony formationの抑制を認めたが、分子A発現ベクターの共発現によるcolony formation抑制の回復を認める結果には至らなかった。
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