研究課題/領域番号 |
15K10606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
原 勲 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10263378)
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研究分担者 |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
尾島 敏康 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60448785)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腫瘍免疫 / 癌幹細胞 / 樹状細胞 / 腫瘍免疫学 / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
癌幹細胞は癌の増殖にとって重要な役割を果たす細胞集団である。我々は癌幹細胞の機能維持に必要なDNAJB8分子が腫瘍免疫療法の標的となりうることを示してきた。今回我々はDNAJB8分子を認識する細胞障害性クローンの誘導(CTL)を試みた。DNAJB8分子からペプチド結合アッセイにより候補ペプチドを作成し健常者の末梢血単核球からCTLを誘導することに成功した。このCTLは標的細胞と接触することでインターフェロンを産生し細胞障害活性を有することがわかった。またこのペプチドはその配列がヒトおよびマウスで共通することがわかったため、マウスを用いた動物モデルにおいても同様なCTLを誘導することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎細胞癌は従来の抗癌化学療法に対して抵抗性であり、近年では分子標的薬が施行されるがその成績は満足すべきものではない。免疫チェックポイント阻害剤が一部の腎癌患者に対して優れた抗腫瘍効果を示すことが明らかになってきたが、治療成績の向上のためには腫瘍免疫をさらに賦活化させる方策が考えられる。腎癌の癌幹細胞を標的とした腫瘍免疫療法はこうした観点から従来の腎癌治療の突破口となる可能性を秘めている。
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