研究課題/領域番号 |
15K10733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
西 洋孝 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60307345)
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研究分担者 |
岡本 愛光 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20204026)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | miRNA / 卵巣癌 / 明細胞癌 / 腫瘍マーカー / 明細胞線癌 |
研究成果の概要 |
卵巣明細胞癌患者の血中miRNAを網羅的に調べ、腫瘍マーカー候補としてのmiRNAを同定した。realtime RT-PCR法にて健常者、良性卵巣腫瘍および卵巣明細胞癌患者の血中のこれらmiRNAを定量解析し、臨床背景と相関性を認めたmiR-146aおよびmiR-191の腫瘍マーカーとしての臨床的意義が示唆された。miR-146aの標的遺伝子として、クロマチンリモデリングに関わるとされるARID1Aが同定された。ARID1Aの変異や機能低下は卵巣明細胞癌の発生に関わると考えられており、miR-146aによるARID1Aの発現抑制が卵巣明細胞癌の発生メカニズムに関わる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の成果から血清中miR-146aおよびmiR-191の発現は、感度・特異度に優れた卵巣明細胞癌のバイオマーカーとなる可能性が高く、診断キットなどへの応用が比較的容易に行えるものと思われる。アッセイも末梢血の採血のみであるため、患者に対する侵襲度も低い。そのため、本研究で得られる成果をもとに、企業等との共同開発による診断方法の確立を考えている。また、miR-146aとその標的遺伝子ARID1Aの相関性の機能解析により、プレシジョン医療等新規治療法の開発の端緒となる可能性がある。
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