研究課題/領域番号 |
15K10746
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
遠藤 周一郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (20324204)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 超磁歪素子 / 骨伝導デバイス / 安全性 / 有効性 / 各周波数帯域出力測定 / 各周波数帯域の出力の計測 / 各周波数帯域の出力測定 |
研究成果の概要 |
超磁歪素子を用いた補聴器用骨伝導デバイスの実用化に向けて、安全性および有効性の確認を行なった。 骨導端子として安全性が確立されている磁気コイル式骨導端子と超磁歪素子骨導端子をヒト側頭骨に装着、測定したところ、強大音(入力音圧80dBSPL,90dBSPL)に対する蝸牛でのパワースペクトルは両者において同等で、従来型との非劣性をもって安全性を確認した。有効性の確認は、音場にて250Hz~8000Hzの純音で音刺激(会話音圧30-60dBSPL)し行った。2000Hzから8000Hzの周波数帯域において、磁気コイル式骨導端子に比べ超磁歪素子骨導端子の方が有意にパワーベクトルが高いことが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中音域から高音域における周波数帯域において、従来型の磁気コイル式骨導端子に比べて超磁歪素子骨導端子の方がパワーベクトル値が有意に高いことが確認できた。2000Hzから6000Hzの周波数帯域は、子音の判別に重要な周波数帯域である。このことは、超磁歪素子骨導デバイスを使用することによって子音における語音明瞭度の改善や実際に聞こえる音質の改善が期待できる裏付けとなったと考えている。 しかしこのデータは、あくまで側頭骨モデルを使用した基礎データであり、今後このデータを利用し、臨床応用に向けて治験などで実際の患者のデータを収集、解析する必要があると考えられた。
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