鼻粘膜におけるロイコトリエンE4受容体ーGPR99の役割と新しい治療への応用

• 研究課題/領域番号: 15K10786
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 耳鼻咽喉科学
• 研究機関: 札幌医科大学
• 研究代表者: 白崎 英明 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30260772)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: ロイコトリエンE4 / GPR99 / P2Y12 / 鼻粘膜 / 血管内皮細胞 / ロイコトリエンE4受容体 / ロイコトリエン / 鼻アレルギー / 好酸球性炎症 / アレルギー性鼻炎 / アレルギー性炎症

研究成果の概要

システイニルロイコトリエン(CysLTs)は日常臨床で用いられているCysLT1受容体により鼻閉症状が改善するため重要なケミカルメディエーターであると考えられている。まだ臨床応用されていないCysLT2受容体についても最近の我々の研究により局在が明らかになっている。近年第３のCysLT受容体の存在が示唆されており、LTE4と結合するGPR99受容体が有力視されている。本研究によって鼻粘膜におけるGPR99の局在は主に血管系に発現することが明らかになった。培養血管内皮細胞をLTE4にて刺激すると細胞内カルシウムイオンの上昇が引き起こり、第3のCysLT受容体を介した反応である事が示唆された

研究成果

• [雑誌論文] Expression and localization of GPR99 in human nasal mucosa. (2017)
  • 著者名/発表者名: Shirasaki H, Kanaizumi E, Himi T.
  • 雑誌名: Auris Nasus Larynx. 巻: 44 号: 2 ページ: 162-167
  • DOI: 10.1016/j.anl.2016.05.010
  • NAID: 130006880940
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Leukotriene D 4 induces chemotaxis in human eosinophilc cell line, EoL-1 cells via CysLT1 receptor activation (2017)
  • 著者名/発表者名: Shirasaki Hideaki、Kanaizumi Etsuko、Himi Tetsuo
  • 雑誌名: Heliyon 巻: 3 号: 11 ページ: e00464-e00464
  • DOI: 10.1016/j.heliyon.2017.e00464
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Immunohistochemical localization of alpha and beta adrenergic receptors in the human nasal turbinate. (2016)
  • 著者名/発表者名: Shirasaki H, Kanaizumi E, Himi T.
  • 雑誌名: Auris Nasus Larynx 巻: 43 号: 3 ページ: 309-314
  • DOI: 10.1016/j.anl.2015.12.002
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Leukotriene E4 induces MUC5AC from human airway epithelial cell (2015)
  • 著者名/発表者名: Shirasaki H, Kanaizumi E, Seki N, Himi T
  • 雑誌名: Allergology International 巻: 64 ページ: 169-174
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [学会発表] Expression of GPR80/99 receptor and leukotriene E4-induced intracellular Ca2+ response in human vascular endothelial cells. (2018)
  • 著者名/発表者名: Shirasaki H, Saikawa E, Himi T.
  • 学会等名: 2018 AAAAI Annual Meeting Annual meeting
  • 国際学会
• [学会発表] Effect of Cysteinyl Leukotriene Receptor Antagonists on Leukotirene D4-Induced Chemotaxis of Human Eosinophilc Cell Line, EoL-1 Cells. (2017)
  • 著者名/発表者名: Shirasaki H, Kanaizumi E, Fujita M、Sekioka T, Himi T.
  • 学会等名: 2016 AAAAI Annual Meeting Annual meeting
  • 発表場所: ロサンゼルス（米国）
  • 年月日: 2017-03-05
  • 国際学会
• [学会発表] 好酸球細胞株を用いた脂質メディエーター受容体発現調節に関する検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 白崎 英明、才川悦子、氷見徹夫
  • 学会等名: 第６６回日本アレルギー学会学術大会
• [学会発表] ヒト単球細胞株を用いた脂質メディエーター受容体の発現調節に関する検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 白崎 英明、才川悦子、菊池めぐみ、氷見徹夫
  • 学会等名: 第５５回日本鼻科学会学術講演会
  • 発表場所: 栃木県総合文化センター（栃木県宇都宮市）
  • 年月日: 2016-10-13
• [学会発表] ロイコトリエンE4による好酸球遊走作用の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 白崎英明才川悦子、菊池めぐみ、氷見徹夫
  • 学会等名: 第６５回日本アレルギー学会学術大会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都千代田区）
  • 年月日: 2016-06-17
• [学会発表] Effect of cysteinyl leukotriene receptor antagonists on leukotriene-D4-induced chemotaxis of human eosinophilic cell line EoL-1 cells. (2016)
  • 著者名/発表者名: Shirasaki H, Kanaizumi E, Himi T.
  • 学会等名: AAAAI Annual meeting
  • 発表場所: ロサンゼルス (USA)
  • 年月日: 2016-03-05
  • 国際学会
• [学会発表] 脂質メディエーターによる好酸球遊走作用に関する検討。 (2016)
  • 著者名/発表者名: 白崎英明、才川悦子、菊池めぐみ、氷見徹夫。
  • 学会等名: 第３４回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
  • 発表場所: 三重県鳥羽市
  • 年月日: 2016-02-08
• [学会発表] システイニルロイコトリエンによる好酸球遊走に関する検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 白崎英明、才川悦子、関 伸彦、菊池めぐみ、氷見徹夫
  • 学会等名: 第５４回日本鼻科学会学術講演会
  • 発表場所: 広島市
  • 年月日: 2015-10-01