研究課題
基盤研究(C)
リゾフォスファチヂン酸(LPA)は生体内に広く分布する生理活性物質で、癌細胞に関してはLPA刺激によって細胞増殖能や遊走能の亢進に働くことが知られている。LPA受容体はLPA1-6の6つのタイプが明らかになっているが、頭頚部癌における分布や発現量の差異に関してはよく分かっていない。今回頭頸部癌症例よりサンプリングを行い、LPA受容体、LPA産生酵素ATX、LPA分解酵素ACP6に関する発現量を調べる実験を行った。下咽頭癌に関してはLPA1発現量はLPA4の8倍多い結果であり、ATX発現量も喉頭癌、対照群と比べ4倍以上高い結果であることが分かった。