研究課題
基盤研究(C)
2019年3月31日までに7施設より55症例85個のリンパ節が登録された。85個のリンパ節のうち偽陽性が12個、偽陰性が1個であった。偽陽性のリンパ節は厚み5mmから8㎜のものが多く、偽陰性のものは厚み6mmで偽陽性、偽陰性ともにある特定の施設に多い傾向があり、今後の教育、指導体制を立てるにあたって、今回の結果が役立つものと思われた。
今回の研究で、クラウド型データベースに登録された症例の臨床データや画像データは、多施設研究においてリアルタイムにどの施設からも登録状況や詳細な動画も含む画像を確認することが可能で、調査を進めながらその場で問題点を見つけていくことが可能で、非常に効率よく、超音波による頭頸部扁平上皮癌の頸部リンパ節転移の早期診断に役立つ、標準化された診断基準の確立に役立つものであった。かつては施設ごと、医師ごとに個別に施行されてきた頭頸部癌診療を、多くの施設での共通認識とすることにも役立つことが分かった。作成された診断基準をもとに行う超音波診断教育およびトレーニングにもこれらのデータを活用できるものと思われた。
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