研究課題/領域番号 |
15K10834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2017-2018) 杏林大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
高橋 洋如 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (80750786)
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研究分担者 |
高瀬 博 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (20451940)
鴨居 功樹 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (40451942)
島田 典明 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 非常勤講師 (40547460)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 眼内リンパ腫 / ぶどう膜炎 / PCR法 / 前房水 / 硝子体液 |
研究成果の概要 |
本研究は、眼内リンパ腫細胞の眼内への遊走・集積メカニズムを明らかにすることを目的とし、眼内リンパ腫疑い患者の眼の前房水、硝子体液を検体として採取し、病理学的診断、フローサイトメトリー、PCRによる免疫グロブリン遺伝子鎖解析、液内サイトカインの測定による診断と、検体の収集を進めた。細胞成分を用いて腫瘍細胞株の樹立を試みたが、手法の確立には至らなかった。また本研究の過程で、慢性活動性EBウイルス感染症の患者において、眼内リンパ腫類似の眼内炎症像を呈することがわかり、浸潤機構の解析により、眼内EBウイルスDNAの上昇および治療への反応性など新しい知見を得ることができ、国際誌に報告することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で取り組んだ眼内リンパ腫は眼科疾患において比較的稀な疾患であるが、中枢神経リンパ腫の発症と強く関係していることから、その早期診断は患者の生命予後に影響を与える重要な課題である。本研究では浸潤機構を解明するにあたって必要な検体の収集を十分に行えた。腫瘍細胞株の樹立に至らなかったが、研究の継続によって今後の進展が期待できるものである。また、同時に慢性活動性EBウイルス感染症の眼内細胞浸潤の病像を論文に報告することができた。本疾患も生命予後に関わる疾患であり、初期症状としての眼初見を明らかできたことは社会的に意義があると考えられた。
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