研究課題/領域番号 |
15K10843
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
緒方 奈保子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60204062)
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研究分担者 |
上田 哲生 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (00364068)
車谷 典男 奈良県立医科大学, 医学部, 副学長 (10124877)
山下 真理子 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (10645659)
西 智 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70571214)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 加齢黄斑変性 / 白内障 / 白内障手術 / 認知症 / 概日リズム / 高齢者 / QOL / 視力 / 疫学研究 / 認知機能 |
研究成果の概要 |
高齢者の眼科検診(藤原京 EYEスタディ)参加者2826人において視力と歩行速度測定、開眼片足立ち能力測定との関係が見られた。白内障術後既往群(24.2%)で非手術群と比較して軽度認知機能障害(mild cognitive impairment)のリスクが有意に低かった。未治療の滲出型加齢黄斑変性(AMD)では血漿von Willebrand因子抗原量が有意に上昇しており、全身の血栓傾向の一症状としてAMDが発症している可能性があることがわかった。培養網膜色素上皮を用いた実験で、最終糖化産物(AGE)とヒドロキノン(HQ)、さらにアミロイドβがAMDの発症に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者が健康を維持しQuality of Life (QOL)を保つには視機能が重要であり、視機能が低下すると運動能力も低下することが明らかになった。認知症が大きな社会問題となっている現在、白内障手術によって視機能が改善するだけでなく、軽度認知機能障害のリスクが有意に低下することが明らかになった。さらに加齢黄斑変性患者が急増しているが、その病態、誘因について全身な面からin vivo、in vitroで明らかにすることができた。
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