研究課題/領域番号 |
15K10908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
北岡 康史 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (10367352)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 視神経 / 緑内障 / 神経保護 / タクロリムス / NFATc / astrocyte / interleukin-1 / ROCK / sirtuin / autophagy / TNF / p62 / LC3 / オートファジー / 軸索変性 / NFAT / Beclin1 / チオレドキシン / 老化 / TNF |
研究成果の概要 |
TNF誘発視神経障害モデルを用いて軸索変性の新しい機序を探求してきた。まず視神経障害においてIL-1 betaの上昇が確認できた。外因性thioredoxinによりこの上昇は抑制され、さらに軸索保護作用を示した。次にROCK阻害剤がオートファジーに関係するかを調べた。Ripasudilは視神経においてオートファジーを活性化し、軸索保護作用を示した。またautophagosomeの軸索内での上昇も電子顕微鏡所見で確認できた。最後にNFATc1に注目した。NFATc1の上昇がTNFモデルで観察された。またタクロリムスが軸索保護作用を示し、このNFATc1の上昇を有意に抑制したことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障とTNFの密接な関係は国内外で報告されている。まずinterleukin-1βが視神経変性に関与していることを示した。また眼圧下降作用により緑内障点眼として現在使用されているripasudilの新しい作用としてオートファジーを活性化することを見出した。また難治性アレルギー結膜炎で臨床で使用されているタクロリムス点眼が、緑内障などの視神経変性疾患に適応拡大できる可能性を示した。さらにNFATc1という新しい標的分子が治療の開発に役立つ可能性も示した。
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