研究課題/領域番号 |
15K10947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
武田 啓 北里大学, 医学部, 教授 (20197297)
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研究分担者 |
内沼 栄樹 北里大学, 医学部, 名誉教授 (90146465)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 知覚 / 疼痛 / 創傷治癒 / 皮膚 / 神経因子 / 神経 / サブスタンスP |
研究成果の概要 |
体表の知覚異常や慢性疼痛が皮膚の創傷治癒に及ぼす影響について検討した。知覚障害動物モデルについてはラットのTh8-12の肋間神経の切離を行い背部に知覚障害領域を作成した。我々の動物モデルでは安定した作成条件を得ることができた。また、組織学的な評価では痛みのない領域では上皮化率、収縮率が低下し皮膚の創傷治癒が遷延した。HGF、b-FGF、PDGF、VEGF、SP, Flt, CGRP, NCAM, PGP9.5などの創傷治癒関連因子の各遺伝子の創傷部における発現変動をRealtime-PCRで評価したところHGFが知覚異常群で低値となる傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病などでは、知覚が低下するために警告が働かずに創傷が悪化してしまう。一方で長い期間発せられた痛みは神経回路を可塑的に変化させ、痛みを複雑なものにする。外傷や手術後の創傷治癒においては、痛みを取り除くことは重要だが、創傷治癒を遷延させないことが同時に必要である。創傷治癒過程と知覚神経活動についての研究は少なく、また、糖尿病性足病変などは増加傾向にあり意義があると考えている。
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