研究課題/領域番号 |
15K10967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
黒田 宙 東北大学, 大学病院, 講師 (70463784)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 臨床中毒学 / 災害医学 / 脱髄性疾患 / 炎症性中枢神経疾患 / 前向き観察研究 / 脳内環境 / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
本研究の目的は一酸化炭素(carbon monoxide; CO)による間欠型中毒(delayed neurologic sequelae; DNS)の病態を明らかにし,早期診断・予後予測法を確立することであった.急性CO患者100名の臨床情報・画像・髄液検査の結果,高齢・早期神経症状出現がDNS予後不良因子であり,髄液ミエリン塩基性蛋白測定はDNS発症予測,診断,予後予測のすべてに有用であることが示された.CO暴露1週間以内のproton MRスペクトロスコピー検査はDNS発症予測に有用であり,1ヶ月時点での検査はDNS発症予測,診断,予後予測に有用であることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一酸化炭素中毒による神経障害の研究は救急医学と神経科学の学際的な領域であり,両者のギャップが病態解明推進の障害になっていた.本研究はこのギャップを埋めて病態の解明をすすめた.本研究で示された急性中毒後の遅発性神経障害リスク層別化には高度な医療機器を必要とせず,災害時など高度医療へのアクセスが制限される状況下でいかに急性一酸化中毒患者を治療しフォローしていくかについて有用な知見を加えたと考えられる.
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