研究課題/領域番号 |
15K11032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
畠山 雄次 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (40302161)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アメロジェニン / 破骨細胞 / 歯根膜 / エナメル質基質 / 歯根膜線維芽細胞 / ライソゾーム |
研究成果の概要 |
アメロジェニンはエナメル質基質タンパクであるが、破骨細胞分化を抑制すると報告されている。しかしその詳細な機序は不明である。そこでマウスアメロジェニンスプライシングアイソフォームの一つであるロイシンリッチアメロジェニンペプチド(LRAP)の破骨細胞分化に与える影響を検討した。化学合成LRAPは骨芽細胞増殖を抑制したが、アメロジェニン結合タンパクであるLAMP-1に対する抗体存在下ではコントロール群と有意な差が認められなかった。またLRAPは直接、破骨細胞分化に影響を与えなかったが、アメロジェニン結合タンパクGrp78は歯周組織分化とともに歯根膜細胞における発現が上昇する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでアメロジェニンの破骨細胞分化について詳細な機序を明らかにした知見は少ない。本研究はアメロジェニンのスプライシングアイソフォームの一つであるLRAPを化学合成により作成し、破骨細胞分化に与える影響について検討した。その結果、化学合成LRAPは直接破骨細胞分化に影響を与えないが、骨芽細胞の細胞動態に影響を与えたことは、LRAPの破骨細胞分化制御は骨芽細胞経由であるとともにLAMP-1が関与する可能性を新たに示唆した。さらに、歯周組織分化とともにGrp78の歯根膜細胞における発現上昇は、歯周組織におけるGrp78発現はLRAPによる破骨細胞分化制御に関与する可能性が示唆された。
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