研究課題/領域番号 |
15K11064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
安田 元昭 北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (90239765)
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研究分担者 |
東野 史裕 北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (50301891)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 口腔がん / 非翻訳領域 / Hu タンパク質 / がん幹細胞 / 翻訳促進 / RNA結合タンパク質 / AU rich element |
研究成果の概要 |
HuRはARE mRNAを特異的に安定化させ、その発現が腫瘍の悪性度と相関することが報告されている。網羅的遺伝子検索の結果からHuRの活性化因子候補と考えられたHuBに注目し、口腔扁平上皮がんの分化度との関連性を検討した。低分化型口腔扁平上皮がん細胞株SASのHuB mRNA発現量は高分化型口腔扁平上皮がん細胞株HSC2に比較して圧倒的に高いことが示された。HSC2にHuBを導入したHSC2-HuBでは、HuBがHuRを核外輸送していることが確認された。また、ヌードマウスへの移植実験により、HSC2-HuBでは、親株に比較して、角化傾向が抑制されていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ELAVL1/HuRはARE mRNAを特異的に安定化させ、その細胞質局在が悪性腫瘍症例の予後と相関することが報告されている。今回、悪性型がん細胞株では神経特異的なELAVL2/HuBが発現しており、HuBとHuRが複合体を形成して核外移行することによりがん幹細胞性が維持されている可能性が示された。このメカニズムは口腔扁平上皮がんのがん幹細胞制御の新たな標的になりうると考えられる。
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