研究課題/領域番号 |
15K11133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
鈴木 雅也 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (10409237)
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研究分担者 |
新海 航一 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (90147843)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 暫間的間接覆髄法 / 歯科用レーザー / 第三象牙質 / 歯髄反応 / 炭酸ガスレーザー / 半導体レーザー / Er,Cr:YSGGレーザー / Nd:YAGレーザー / 象牙質 / 熱変性層 / アザン染色 / 組織学的変化 / 照射面 / SEM観察 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、暫間的間接覆髄法(IPC法)において第三象牙質をより早く確実に形成を促進するため、象牙質を一層介した状態でレーザー照射した場合の歯髄反応と硬組織形成能をラットの歯を用いて評価することである。その結果、硬組織の誘導に関しては、組織透過型レーザー(半導体)に比べて、表面吸収型レーザー(炭酸ガス)の方が有効であった。また、適切な出力の範囲内であれば、術後1日~28日までの観察において、両レーザーとも歯髄組織に重篤な炎症性変化は誘発しなかった。レーザーの照射された象牙質面に熱変性が生じていたが、IPC法では最終的に齲蝕と共に除去する部分のため、問題になることはないと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健全な口腔環境の維持は健康寿命に寄与する。また、歯髄の有無は歯の保存に極めて重要である。無髄歯は根尖性歯周組織炎や歯根破折を発症するリスクがあり、これらは歯の喪失に深く関連する。臨床では深在性齲蝕を有する歯の抜髄を避けるための有効な手段として暫間的間接覆髄法(IPC法)が適応される。IPC法は薬物によって齲蝕下に第三象牙質の形成を促進させ歯髄を温存するが、この生体防御反応を利用した方法は年齢とともに成功率は低下する傾向にある。本研究では薬物の代わりにレーザー光線を利用してより早く、厚い第三象牙質の形成を誘導することにより、比較的高齢者に対しても確実な保存治療を提供できると考えている。
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