研究課題/領域番号 |
15K11171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
島崎 伸子 岩手医科大学, 歯学部, 常任研究員 (30337258)
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研究分担者 |
後藤 知子 宮城学院女子大学, 生活科学部, 准教授 (00342783)
笹野 高嗣 東北大学, 歯学研究科, 名誉教授 (10125560)
佐藤 しづ子 東北大学, 歯学研究科, 助教 (60225274)
駒井 三千夫 東北大学, 農学研究科, 教授 (80143022)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 味覚 / 唾液 / 亜鉛欠乏 / 炭酸脱水酵素 / イムノクロマト法 / 高齢者 / 体外診断薬 / 味覚障害 / 亜鉛 / イムノクロマト / 耳下腺唾液 / 亜鉛結合タンパク質 / POCT / テーストディスク値 |
研究成果の概要 |
耳下腺唾液中亜鉛結合タンパク質である炭酸脱水酵素VI型(Gustin)が味覚機能に関与するとの報告に基づき、イムノクロマト試薬による味覚障害のスクリーニング法の開発を目的として、炭酸脱水素酵素Ⅵ型抗体を用い、味覚障害患者に対してイムノクロマト試薬検査、4基本味によるテーストディスク値検査を行った。 ポリクローナル抗体とモノクローナル抗体によるイムノクロマト試薬測定値の間には、高い相関(R=0.68)が認められ、モノクローナル抗体によるイムノクロマト試薬測定値と血清亜鉛値間には中等度の相関が認められた。従って、本法を用いることにより簡便迅速に味覚障害の診断法の確立する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
味覚障害を訴える患者数は増加しており、そのピークは高齢者である。2003年の調査によると、年間24万人であり、1990年の約2倍に急増している。現在ではさらに数倍とみられている。そのおよそ70%が亜鉛欠乏(薬剤性、食事性)に起因し、亜鉛内服による治療を必要とすると報告されている(Tomita,2011)。本研究は、亜鉛欠乏による味覚障害に対して迅速に対応するため、唾液タンパク質を用いた簡便で短時間で評価可能な“免疫学的測定法”を開発することを目的とした。すなわちインフルエンザウイルスや、妊娠判定同様に10分で目視判定が迅速に可能となり、必要な亜鉛投与が受けられる意味で意義深い結果を生む。
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