研究課題/領域番号 |
15K11172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小林 琢也 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (50382635)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 口腔機能 / 脳機能 / 脳活動 / 海馬 / 前頭前野 / VBM / 認知機能 / fMRI / 歯の喪失 / 脳 / 口腔機能障害 / 脳賦活 / 無歯顎 / 記憶学習 |
研究成果の概要 |
世界で高齢化が進む中,認知症患者の増加が問題となり罹患する前の予防の対策が重要課題となっている. 歯科領域においては,多くの横断研究において認知症患者の口腔状況は不良であることが報告されている.一方,口腔の状態と脳機能との関係についての研究も進められ,口腔機能と脳機能とは密接に関係していると報告されているが,未だ不明な点が多い. そこで,本研究では,歯の喪失が脳に器質的変化を与えるかを検討するために,無歯顎者と有歯顎者の脳容積の違いについて比較を行った.その結果,歯の喪失は記憶・学習・認知に関与する脳部位の容積を低下させる可能性があることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯の喪失によって咀嚼能力が低下し,咬むことによる脳への刺激が少なくなるために,脳の認知領域の退行性変化が起こる可能性が議論されてきた.歯の喪失が脳に器質的変化を与えるかを調べることを目的とし,無歯顎者と有歯顎者の灰白質および白質における脳容積を比較した.その結果,歯の喪失は記憶・学習・認知に関与する脳部位の容積を低下させる原因因子となる可能性が示唆された. これまで歯科領域では,歯の喪失によって咀嚼能力が低下し,咬むことによる脳への刺激が少なくなるために,脳の認知領域の退行性変化が起こる可能性が議論されてきたが,それを裏付けるデータの一助となる意味で学術的意義がある.
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