研究課題
基盤研究(C)
本研究では、alpha TCP が 1050度以下でbeta TCP に相転移することに着目した。α相にβ相を析出させることにより溶解速度の制御を可能にする手法を検討した。alpha TCPを一定温度で処理することにより、alpha TCP球にベータ相を析出させることができた。また得られたalpha-beta複合型 TCP を、臨床で利用可能なヒアルロン酸等と組み合わせることでシリンジを用いた簡便な充填と骨補填材漏出の防止し骨再生の促進を示す知見を得られた。今後さらに小球自体の結晶性をコントロールすることで、埋入後1ヶ月程度で自壊し、その隙間を利用して新生骨の形成を促進する可能性が示された。