カスパーゼ非依存的アポトーシス経路の分子標的治療への応用

• 研究課題/領域番号: 15K11243
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 濱田 正和 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (80506361)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 細胞死 / 分子標的治療 / PKC / オートファジー

研究成果の概要

生体における細胞死には、ネクローシス、アポトーシスに加えオートファジーを介した細胞死が存在する。safingolはcaspase非依存的にアポトーシスを誘導するが、オートファジーに関しては十分に研究されていない。ヒト口腔扁平上皮癌細胞をsafingolで処理すると、アポトーシスならびにオートファジーが誘導された。safingolとオートファジー阻害剤の併用にて、safingol単剤よりもアポトーシスは増強されたことから、オートファジーは細胞生存に働いている可能性が示唆された。口腔癌の治療において、safingolと併用する薬剤として、オートファジー阻害作用を有する薬剤が有用と考えられる。

研究成果

• [雑誌論文] Proteomic Analysis of Secretomes of Oncolytic Herpes Simplex Virus-Infected Squamous Cell Carcinoma Cells (2018)
  • 著者名/発表者名: Tada S, Hamada M, Yura Y.
  • 雑誌名: Cances 巻: 10 号: 2 ページ: 28-28
  • DOI: 10.3390/cancers10020028
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Wnt5bは活性型Cdc42およびRhoAを介して口腔扁平上皮癌の転移に重要な細胞運動能を亢進する (2018)
  • 著者名/発表者名: 竹下彰範、岩井聡一、森田祥弘、仁木敦子、濱田正和、由良義明
  • 雑誌名: 日本口腔外科学会雑誌 巻: 64 ページ: 98-109
  • NAID: 130006712042
  • 査読あり
• [雑誌論文] Induction of autophagy by sphingosine kinase 1 inhibitor PF-543 in head and neck squamous cell carcinoma cells (2017)
  • 著者名/発表者名: Hamada M, Kameyama H, Iwai S, Yura.
  • 雑誌名: Cell Death Discovery 巻: 3 号: 1 ページ: 17047-17047
  • DOI: 10.1038/cddiscovery.2017.47
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Development of oncolytic virotherapy for the treatment of oral cancer At the waiting stage for clinical use (2017)
  • 著者名/発表者名: Yura Y, Hamada M
  • 雑誌名: Oral Science International 巻: 14 ページ: 1-12
  • 査読あり
• [雑誌論文] Immunogenic cell death by oncolytic herpes simplex virus type 1 in squamous cell carcinoma cells (2016)
  • 著者名/発表者名: Takasu A, et al.
  • 雑誌名: Cancer Gene Ther 巻: 23 号: 4 ページ: 107-113
  • DOI: 10.1038/cgt.2016.8
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Autophagy as a Survival Mechanism for Squamous Cell Carcinoma Cells in Endonuclease G-Mediated Apoptosis. (2016)
  • 著者名/発表者名: Masui A, Hamada M, Kameyama H, Wakabayashi K, Takasu A, Imai T, Iwai S, Yura Y
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 11 号: 9 ページ: e0162786-e0162786
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0162786
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] . Ultrasound as a method to enhance antitumor ability of oncolytic herpes simplex virus for head and neck cancer (2015)
  • 著者名/発表者名: Okunaga S et al
  • 雑誌名: Cancer Gene Therapy 巻: 22 号: 3 ページ: 163-168
  • DOI: 10.1038/cgt.2015.3
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Entry of Oncolytic Herpes Simplex Virus into Human Squamous Cell Carcinoma Cells by Ultrasound. (2015)
  • 著者名/発表者名: Okunaga S, Takasu A, Meshii N, Imai T, Hamada M, Iwai S, Yura Y
  • 雑誌名: Viruses 巻: 7 号: 10 ページ: 5610-5618
  • DOI: 10.3390/v7102890
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] PKC阻害剤safingolによるオートファジーの誘導に関する検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 桝井敦史*、濱田正和、髙須彩子、若林健、岩井聡一、由良義明
  • 雑誌名: 口腔組織培養学会誌 巻: 24 ページ: 9-10
• [学会発表] Sphingosine kinase 1阻害薬PF-543による口腔扁平上皮癌細胞に対する細胞死におけるオートファジーの関与 (2017)
  • 著者名/発表者名: 亀山裕泰、濱田正和、岩井聡一、由良義明
  • 学会等名: 口腔科学会
• [学会発表] Induction of autophagy by sphingosine kinase 1 inhibitor PF-543 in oral squamous cell carcinoma cells (2017)
  • 著者名/発表者名: Hamada M, Kameyama H, Iwai S.
  • 学会等名: 日本癌学会
• [学会発表] Analysis of cancer cell invasion using a three-dimensional cultures tissue model mimics human tissue organization (2017)
  • 著者名/発表者名: Iwai S, Kishimoto S, Nishiyama K, Takeshita A, Hamada M, Matsusaki M, Akashi M.
  • 学会等名: 日本癌学会
• [学会発表] SphK1阻害薬PF-543による口腔扁平上皮癌細胞の細胞死におけるオートファジーの関与 (2017)
  • 著者名/発表者名: 亀山裕泰、濱田正和、岩井聡一
  • 学会等名: 口腔外科学会
• [学会発表] 新しい3次元組織体による口腔扁平上皮癌の遊走能、浸潤能およびリンパ管浸潤能の解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 岩井聡一、岸本聡子、竹下彰範、濵田正和、西山今日子、今井智章、加藤逸郎、中澤光博
  • 学会等名: 口腔外科学会
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県千葉市）
  • 年月日: 2016-11-25
• [学会発表] Wnt5ｂを介する口腔扁平上皮癌細胞の上皮間葉転換ならびに癌幹細胞様形質の誘導 (2016)
  • 著者名/発表者名: 岸本聡子、森田祥弘、竹下彰範、仁木敦子、多田晋也、濵田正和、岩井聡一
  • 学会等名: 口腔外科学会
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県千葉市）
  • 年月日: 2016-11-25
• [学会発表] 口腔扁平上皮癌細胞におけるsphingosine kinase 1阻害によるオートファジー誘導に関する検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 亀山裕泰、濵田正和、由良義明
  • 学会等名: 口腔組織培養学会
  • 発表場所: 石川県立美術館（石川県金沢市）
  • 年月日: 2016-11-18
• [学会発表] Inhibition of autophagy induce endonuclease G-mediated apoptosis in squamous cell carcinoma cells (2016)
  • 著者名/発表者名: Masakazu Hamada, Soichi Iwai, Yoshiaki Yura
  • 学会等名: 日本癌学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-10-06
• [学会発表] Protein kinase C 阻害剤 safingolによる口腔扁平上皮癌の細胞死におけるmitogen activated protein kinase の関与 (2016)
  • 著者名/発表者名: 亀山裕泰、濵田正和、桝井敦史、若林健、岩井聡一、由良義明
  • 学会等名: 口腔科学会
  • 発表場所: 福岡国際会議場（福岡県福岡市）
  • 年月日: 2016-04-16
• [学会発表] Autophagy supports cell survival for squamous cell carcinoma cells in endonuclease G-mediated apoptosis (2016)
  • 著者名/発表者名: Masakazu Hamada, Atsushi Masui, Soichi Iwai, Yoshiaki Yura
  • 学会等名: Tenth AACR-JCA Joint Conference
  • 発表場所: Maui, Hawaii, USA
  • 年月日: 2016-02-16
  • 国際学会
• [学会発表] 腫瘍融解性ウイルス感染で放出される腫瘍免疫増強因子による免疫細胞の活性化 (2015)
  • 著者名/発表者名: 多田晋也、高須彩子、岸本聡子、古川禎伸、濱田正和、岩井聡一、由良義明
  • 学会等名: 第52回日本口腔組織培養学会
  • 発表場所: 徳島大学長井記念ホール、徳島県
  • 年月日: 2015-11-21
• [学会発表] Wntシグナルを介する口腔扁平上皮癌細胞の上皮間葉転換ならびに癌幹細胞様形態の誘導 (2015)
  • 著者名/発表者名: 岸本聡子、岩井聡一、竹下彰範、仁木敦子、多田晋也、濱田正和、由良義明
  • 学会等名: 第52回日本口腔組織培養学会
  • 発表場所: 徳島大学長井記念ホール、徳島県
  • 年月日: 2015-11-21
• [学会発表] 口腔扁平上皮癌細胞に対する過酸化水素を介したendonucelase Gによるアポトーシス誘導機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 濱田正和、桝井敦史、岩井聡一、由良義明
  • 学会等名: 第74回日本癌学会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場、愛知県
  • 年月日: 2015-10-08
• [学会発表] 口腔扁平上皮癌細胞に対するPKC阻害剤によるアポトーシスとオートファジーの誘導に関する検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 桝井敦史、濱田正和、若林 健、高須彩子、多田晋也、岩井聡一、由良義明
  • 学会等名: 第39回日本頭頚部癌学会・第4回アジア頭頚部癌学会合同大会
  • 発表場所: 神戸国際会議場、兵庫県
  • 年月日: 2015-06-03