研究課題/領域番号 |
15K11259
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 北海道大学 (2016-2018) 熊本大学 (2015) |
研究代表者 |
田村 潔美 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (90399973)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 血管 / 血管新生 / 細胞伸長 / 血管内皮細胞 / ES細胞 / SM22 / ミオシン軽鎖 |
研究成果の概要 |
血管形成は、血管内皮細胞の増殖、分化、形態変化を経て機能的な血管となる。しかし、増殖、分化に比べて、血管内皮細胞の初期の形態変化(伸長、紐状構造)の調節機構についての知見は少ない。そこで、薬剤スクリーニングを用いて血管内皮細胞の伸張機能に関与するシグナルを検討した。その結果、通常血管伸張が起こらない低濃度VEGF環境において、PI3K-Akt阻害剤、又はmTORC1阻害剤の投与により、血管伸張が誘導されることが明らかになった。さらに、その下流には、VEGF濃度の違いによってFoxo1依存的、又は非依存的な経路が存在することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、再生医療による組織の回復が期待されているが、組織の再生には、その内部に酸素や栄養を供給する血管ネットワークが必要不可欠である。血管内皮細胞増殖因子(VEGF)等の増殖因子を用いた血管誘導が試みられているが、増殖因子の機能は、増殖・分化から形態調節まで多岐にわたるため、未成熟血管の過形成などの多くの問題がある。本研究の血管伸張を特異的に制御するメカニズムの解明によって、血管の形態形成過程についての基礎的理解が得られた。また、低濃度VEGF環境において血管伸張を誘導する化合物の同定は、VEGFの過剰投与を必要としない血管誘導方法の開発に貢献できると考えている。
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