研究課題/領域番号 |
15K11269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
代田 達夫 昭和大学, 歯学部, 教授 (60235760)
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研究分担者 |
韓 仁陽 (清本聖文) 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (00712556)
近藤 誠二 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (10432634)
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研究協力者 |
中村 雅典
井上 富雄
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 下歯槽神経損傷 / マイクログリア / アストログリア / 三叉神経脊髄路核尾側亜核 / 機械的痛覚過敏 / 神経因性疼痛 / 下顎枝矢状分割術 / アストロサイト / 三叉神経 / 脊髄路核尾側亜核 / 下歯槽神経 / 末梢神経損傷 / 行動学的変化 / 中枢神経 / c-fos |
研究成果の概要 |
ラットの下歯槽神経を縫合糸で結紮することで下歯槽神経に損傷を加え,術後の経日的な行動学的変化を42日間観察した。また,三叉神経脊髄路核尾側亜核(Vc)におけるマイクログリア,アストログリアの活性化を解析するとともに,c-fos抗体陽性細胞の発現量を定量的に評価してニューロンの興奮状態を解析した。model群の逃避閾値は,術後5日目ではsham群と比較して最も有意に低下し,その後経時的な回復傾向を認めた。また,model群のVc領域では術後5日目でマイクログリアおよびアストログリアの活性化が認められ,c-fos抗体陽性細胞の発現量も有意に高い値を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下顎枝矢状分割術は基本術式通りに施行しても,比較的高い頻度でオトガイ神経知覚異常が発症することが知られている。術後このような神経症状が残存した場合には,ステロイド剤の投与,ビタミンB複合体の投与あるいはATTP製剤の投与などが行われているが,その効果は明らかではなく,効果的な治療法は未だ確立されていない。 下歯槽神経損傷に伴うオトガイ部の痛覚過敏の慢性化には中枢神経系におけるマイクログリア-アストログリア-ニューロン間の相互作用の関与を示唆した本研究の成果は術後のオトガイ神経知覚異常の診断,治療そして予防に貢献するものと考えられる。
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