研究課題/領域番号 |
15K11271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
高野 伸夫 東京歯科大学, 歯学部, 客員教授 (30147219)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 口腔癌 / 扁平上皮癌 / AMBP / 予後因子 / 転移 / ビクニン / ドラッグリポジショニング |
研究成果の概要 |
口腔扁平上皮癌において低発現を示すAMBPを候補分子として,口腔癌におけるAMBPの機能解析と臨床的意義の解明を目的に実験を行った. まず,口腔扁平上皮癌細胞株にAMBP遺伝子を導入してAMBP高発現細胞株を作製し,細胞におけるAMBPの機能解析を行った.実験結果より,AMBPが癌細胞の浸潤および遊走能に関連する可能性が示唆された.また,舌扁平上皮癌臨床検体95例を用いて免疫組織化学染色を行ったところ,AMBPの低発現は頸部リンパ節転移の危険因子であり,予測因子として利用できる可能性が見出された.またAMBPの低発現は5年生存率の低下と関連があり,予後因子としても有用である可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔がんにおいて,頸部リンパ節転移および遠隔臓器転移は患者の予後に直結する重要な因子である。口腔がんの転移に関連する遺伝子産物は多数報告されているが,未だ一定の見解は得られていない.また,近年,口腔・頭頸部領域においても分子標的治療薬の開発が急速にすすんでおり,ターゲットとなる遺伝子産物の機能解析までが必要とされている. 本研究では,口腔扁平上皮癌においてAMBPが高頻度に低発現を示すこと,AMBPの発現低下が癌の浸潤および転移に関連していることを明らかにした.AMBPの周辺分子をさらに検索することで,AMBPが口腔扁平上皮癌の治療ターゲットとして応用できる可能性が示唆された.
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