研究課題/領域番号 |
15K11371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
杉山 智美 昭和大学, 歯学部, 講師 (20433823)
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研究分担者 |
小田 訓子 (池田訓子) 昭和大学, 歯学部, 講師 (70365708)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 口腔機能 / 構音発達 / 構音障害 / 音響分析 / 舌圧 |
研究成果の概要 |
機能性構音障害患者 器質性構音障害患者 に対する検討を行った。 健常小児と、言語聴覚療法士により診断された側音化構音児1名、器質性構音障害患者(口蓋裂児4名、舌小帯強直患者5名)に対し録音を行った。データのパワースペクトラムを描出させ、周波数の検出を行った。(結果)機能性:F1は、健常成人・小児と比較して低く、F2は高い傾向がみられた。器質性:口唇口蓋裂患者のピーク周波数は健常児と比較して低い傾向であった。舌小帯患者は、初診時、筋機能訓練・手術後を比較すると、手術後がすべての症例でピーク周波数の上昇がみられた。健常児と比較すると、初診時、筋機能訓練・手術後ともにピーク周波数は低い傾向がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来は言語と口腔の関係について検討する報告は非常に少なく、聴覚印象での検討、MR法を利用した構音機能の検討や構音時の舌接触部位を利用した診断法などがある。従来の方法では構音特徴を定量化してとらえることが困難であったため、指導の評価は聴覚印象に頼ることが多く、舌・口唇など口腔機能の客観的評価を行う方法はとられていなかった。本研究によって、器質性構音障害患者の評価を術前・術後で行い、治療の有用性・リハビリの必要性について明らかにすることができた。また、機能性構音障害患者に対しては、形態異常がないにもかかわらず、明らかに健常とは異なる音響学的特徴があり、治療が必要であることが明らかとなった。
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