研究課題/領域番号 |
15K11375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
内川 喜盛 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (00176679)
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研究協力者 |
山崎 てるみ
白瀬 敏臣
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 幼児 / 唾液 / フッ化物イオン濃度 / フローインジェクション分析装置 / う蝕原性細菌 / 口腔衛生習慣 / フッ化物 / アンケート / 歯科口腔保健 / イオン濃度 / う蝕 / ミュータンスレンサ球菌 / 生活習慣 / 齲蝕原性細菌 |
研究成果の概要 |
唾液中のフッ化物(F)イオン濃度を把握することは,その時点の歯の周囲環境,特に抗う蝕性が確認でき,さらにF製剤の使用状況も評価できる。そこで、日本人幼児4~5歳児の平衡時唾液のFイオン濃度をフローインジェクション分析装置を用いて測定した結果,平均値は0.0082(最大 0.017,最小0.0025 )ppmであった。その結果から,日本人幼児において日常的なF 製剤の使用の必要性が示唆された。 幼児の平衡時唾液中Fイオン濃度におよぼす生活習慣との関連性を調べたところ、歯みがき習慣との関連性が示唆された。一方、幼児の唾液中Fイオン濃度と唾液中う蝕原性細菌レベルとの関連性は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、フローインジェクション分析装置を用いて日本人幼児の唾液中のフッ化物(F)イオン濃度の平均値は0.0082ppmF(最大 0.017、最小0.0025ppm)であったことを報告した。これは、Fのう蝕予防効果として期待される脱灰の抑制や再石灰化の促進に必要な歯の周囲のFイオン濃度0.014-0.02ppmにさえも達していない。このことから、日本人幼児においてう蝕予防を目的としてF製剤の使用を積極的に推進する根拠を示せた。また、口腔衛生習慣との関連性から、歯みがきとの関連性が挙げられ、F製剤を用いて歯みがきを継続することによりう蝕予防効果が上がることを改めて示した。
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