研究課題/領域番号 |
15K11410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山賀 孝之 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (90345512)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 咬合 / 補綴物 / 冠動脈性心疾患 / 脳血管疾患 / 生存分析 / コホート研究 |
研究成果の概要 |
75歳378名の咬合状態をEichner指数(EI)で評価した。残存歯のみによるEI(EI-o),固定制補綴物による咬合も含めたEI(EI-f),可撤性補綴物による咬合まで含めたEI(EI-r),さらに4年間のEI-o,EI-f,EI-rの変化(変化無し/悪化/無歯顎)を曝露要因として全原因死亡率への影響を調べたところ,EI-fの悪化が全原因死亡率に有意な負の影響を与えていることがわかった。 40歳以上の成人健診対象者37,074名で,80-84歳の男性,85歳以上女性では脳血管疾患の既往と歯周病の有無が,85歳以上男性と心血管疾患の既往と咬合の不具合の有無の有意な相関関係が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から,補綴物による介入により咬合回復が良くされた集団においては,咬合悪化の全原因死亡率への影響が減弱される可能性が示唆された。しかし,高齢期に至ってからの固定制補綴物を含めた咬合の悪化は,その後の死亡率に影響を及ぼした。したがって,補綴介入が咬合喪失の全身に与える影響に対して一定の示していると同時に,高齢期に至ってからの咬合状態の維持が重要であるといえる。 また,脳血管疾患および心血管疾患の既往と,口腔内状況の関連性が示唆された。全身との関連性について比較的エビデンスが確立している歯周病と比べ,咬合状態の悪化が及ぼす影響については未解明の部分が多く,将来的な研究の発展が望まれた。
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