研究課題/領域番号 |
15K11422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
筑丸 寛 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (80217231)
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研究分担者 |
上田 敦久 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (60295483)
光藤 健司 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70303641)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | HIV / HPV / 口腔がん / 前癌病変 / がんスクリーニング / がん検診 / スクリーニング / HIV感染者 / 口腔がんスクリーニング / 口腔癌 |
研究成果の概要 |
本研究では口腔がんは観測されなかったが白板症などの口腔前がん病変が観察された。この口腔前がん病変発生リスクについての多変量解析でHIV感染あり、喫煙歴ありに関して有意に高いORが認められた。これよりHIV感染は喫煙と同程度に口腔前癌病変のリスク要因であることが示された。 しかし、口腔前がん病変の局所におけるHPV感染の状態は明らかに出来なかった。また、今回検索では、口腔HPVの感染率は一般人と比較しても高いものではなかった。したがってHIV感染者のHPV感染と口腔がんの関係の特異性については明らかにすることはできず、ワクチンによる口腔がん予防の可能性についても言及できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で、HIV感染者は口腔前がん病変の発症のリスクが高いことを示した。このことからHIV感染者は口腔がんの発症リスクが高いことも容易に推測できる。一般に、疾患に対するスクリーニングは発症リスクの高い集団に対して行うのが有益であることが知られており。HIV感染者の口腔がんスクリーニングの有益性が示唆される。 また、HIV感染者の悪性腫瘍の治療は困難であり多額の医療費を発生させる治療となることは明らかである。本研究にてHIV 感染者の口腔がんの早期発見の可能性が高まれば多額の医療費の削減が期待できる。
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