研究課題/領域番号 |
15K11444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野原 幹司 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (20346167)
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研究分担者 |
高井 英月子 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (30532642)
深津 ひかり 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (00635386)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 誤嚥 / 唾液誤嚥 / 嚥下内視鏡 / 誤嚥性肺炎 / 嚥下障害 |
研究成果の概要 |
本研究では,嚥下内視鏡を用いて非侵襲的に唾液誤嚥を評価する方法を開発し,新たに開発した唾液誤嚥の評価方法とこれまでの評価方法との結果を比較すること,および今回開発した唾液誤嚥の評価結果と肺炎発症との関連を検討することを目的とした. 対象は嚥下障害例122例とし,これまでの方法で評価した唾液誤嚥と開発した唾液誤嚥のPAS scoreを比較した結果,唾液を着色していないときと比べて,着色した方がPAS scoreが高値を示し,着色時の方が微小な誤嚥も評価できることが明らかとなった.非肺炎群と比べて肺炎群の方が染色した唾液PAS scoreは大きな値を示したものの,有意な差は認められなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで誤嚥に関しては食物の誤嚥に注目され,食物誤嚥の検査方法や食物誤嚥と肺炎発症の関係などが研究されてきた.しかしながら,呼吸器内科の観点からは,食物誤嚥によって生じる化学的な肺炎ではなく,細菌を含んだ唾液を誤嚥することによって生じる細菌性の誤嚥性肺炎が重要とされる.本研究の結果,唾液誤嚥が詳細に評価できることとなった.今回の研究で確立できた唾液誤嚥の評価法は,唾液と肺炎の間のミッシングリンクを繋ぐものであり国際的にも新規性が高く,今後研究や臨床で広く応用される可能性を有している.今回は肺炎発症との関連が有意でなかったものの,症例や他の因子を増やして検討する意義は十分あると考える.
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