研究課題/領域番号 |
15K11460
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
|
研究機関 | 広島大学 (2018) 松本歯科大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
岡田 芳幸 広島大学, 病院(歯), 教授 (70566661)
|
研究分担者 |
吉成 伸夫 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20231699)
田口 明 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70243582)
|
研究協力者 |
磯野 員達 (10646590)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 歯周病 / 循環器疾患 / 動脈硬化 / 圧反射感受性 / 中心動脈圧 / 脈波伝播速度 / 頸動脈硬化 / 圧受容器反射感受性 / 筋交感神経 / 交感神経 / 圧受容器反射 / 頚動脈硬化症 / 歯周疾患 / 高齢者 / 交感神経活動 / 頸動脈硬化症 |
研究成果の概要 |
歯周疾患が重症化した患者は、高血圧を含む循環器系疾患を招くリスクが高いことが知られている。しかしながら、歯周疾患と循環器系疾患の因果関係を示した生理学的研究は存在せず、その機序は不明のままである。現在、歯周病患者では頸動脈内膜の肥厚、頸動脈狭窄が認められ、頸動脈硬化症を併発しやすいという報告が蓄積されつつある。また、我々は最近、圧受容器が存在する頸動脈での硬化度上昇は中枢性血圧反射感受性の低下をもたらすことをヒトで確かめた。そこで、本研究では、(1)歯周病の進行が動脈硬化を起こし中心動脈圧を上昇させるか、(2)特に頸動脈硬化を介して中枢性血圧反射感受性を低下させるか、を検証し、明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、歯周病と循環器疾患の関連について、その機序を検証した。歯周病患者は健常者に対して末梢動脈ではなく、中心動脈の硬化が進んでおり、循環器疾患に関連が強い中心動脈圧を上昇させていた。特に圧受容器が存在する頸動脈の硬化を介して中枢性血圧調節機構のmechanical componentの機能を低下させ、圧反射感受性の減弱傾向を示した。以上は学術的新規性が高く、歯周病患者が心血管系疾患を合併するという蓄積されたデータのメカニズムを部分的に解明するものとなった。それとともに、効果的な歯周治療、あるいは予防管理により、将来の重大な心血管イベントを抑制する可能性を示唆した点は社会的意義は大きい。
|