研究課題/領域番号 |
15K11522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
中野 真理子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (60712312)
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研究分担者 |
中村 美鈴 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10320772)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 看護教育学 / 身体抑制 / 基礎看護教育 / 継続教育 / 身体拘束 / 抑制解除 / 看護基礎教育 / 看護継続教育 / 海外における身体抑制 / 新人看護師 |
研究成果の概要 |
身体抑制と対峙する機会をつくることが重要である。基礎教育においては、抑制されている患者の身体的精神的苦痛、ご家族の苦痛にまで思いを馳せられるような発問や可能な限り演習として抑制される体験、人を縛る体験をとおして看護となる抑制について考える。臨地実習では見学や体験を言語化させ学生間で共有すること、抑制を解除し安全にかつ安楽を提供できたという体験は、将来看護師として身体抑制について考える布石を投じることになる。 継続教育においては、抑制が日常化し看護師が考えることをストップしないように身体抑制の必要性、解除や患者・家族の思いについてチーム内で盛んにコミュニケーションをもつことが求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
必要悪として未だ行われている身体抑制は、非人道的な行為であり患者・家族に苦痛を与えることはもとより実施する看護師もジレンマに苦しんでいる。せん妄や意識障害がある場合に患者の安全をどう守るかはマニュアルどおりにはいかない。研究成果である教育モデルも明確に詳細を示すことは困難であり、身体抑制とは患者にとってどういうものであるかを知識として知り、自身の体験をとおして感じ、その上でどうあるべきかを考える。 看護師となっても一人ひとりの患者の身体抑制と対峙することが重要であるというこの研究で得られた知見は、看護だけでなく超高齢社会を迎えたわが国の福祉の領域にも大きく寄与できると考える。
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