研究課題/領域番号 |
15K11541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
小野 聡子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20610702)
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研究分担者 |
梶原 江美 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (00389488)
飯野 英親 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20284276)
伊東 美佐江 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00335754)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ケアリング / 文化 / 看護教育 |
研究成果の概要 |
ケアリングとは、看護師-患者関係という看護を表す概念に内在しており、看護師の行動や態度を具現化した概念だった。我が国の看護基礎教育で使用されるテキストの中では、特に基本的人権の尊重に基づいていた。また、入院経験のある患者へのインタビューの結果、患者は、看護師のちょっとした声かけによって自分のことを「気にかけてくれる」と感じ、「親近感を生む会話」や「柔らかい態度」で声をかけやすいと感じていた。時には患者自身の状態を「察してくれる」ことや、「距離感を図る」看護師の態度に安心していた。看護師のケアリングには、安心できる療養環境を提供するための行動と心身の状態を察する行動が欠かせないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ケアリングは看護の重要概念であるが、看護師-患者という関係の中に存在しているため、患者の文化的背景の違いによって看護師に求められるケアリング能力は異なると考えられる。我が国の文化的背景をもつ患者がケアリングをどのように捉えているのかを明らかにすることで、その人たちを対象にケアを提供する看護師に求められるケアリング能力を検討することが可能となった。それは、ケアリングという見えにくい概念を測定する尺度開発のための一助となる。
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