研究課題/領域番号 |
15K11575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
進藤 ゆかり 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (70433141)
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研究分担者 |
青柳 道子 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (30405675)
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研究協力者 |
山蔭 道明 札幌医科大学, 教授 (70285005)
渡邊 昭彦 札幌医科大学, 講師 (20175079)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 非がん性慢性痛 / 慢性疼痛 / 生活体験 / オピオイド / オピオイド療法 / 生活体験の軌跡 / 非悪性慢性痛 / 非かん性慢性疼痛 / 慢性病看護学 / ペインマネジメント / 非がん性慢性疼痛 |
研究成果の概要 |
非がん性慢性痛に対するオピオイド療法を受けている患者の生きてきた生活体験を明らかにするため、非がん性慢性痛患者34人に対し、半構造化インタビューを用い質的に分析した。 結果、8カテゴリが抽出された。患者は「消耗させる痛みを抱えた生活に対する憔悴」や、「不条理な痛みによって抱えた心の闇」を抱えていた。「状況打開を目指した試み」を行いながら、「医療に対するジレンマ」を抱え、特に「オピオイド治療による両価性な気持ち」があり、「慢性痛と生きることへの社会の壁」を感じていた。一方で、「慢性的な痛みと暮らしながら妥協していく」や、「活きることへの再起」に向かっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、日本で難治性非がん性疼痛を抱えオピオイド鎮痛薬を長期間使用している慢性疼痛患者の痛みとオピオイド鎮痛薬の主・副作用による生活体験への正負の影響が明らかになった。このことは、今後彼らが日本でオピオイド鎮痛薬を使用しながら慢性疼痛を長期間自己コントロールしていく上での問題点や、看護介入の重要な視点を明確にすることができた。さらには、非がん性慢性疼痛患者へのオピオイド治療の日本版ガイドラインや看護介入の方法を検討する上での重要な示唆を示すことができたと考える。
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