研究課題/領域番号 |
15K11606
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
|
研究機関 | 関東学院大学 (2016-2019) 東京慈恵会医科大学 (2015) |
研究代表者 |
高島 尚美 関東学院大学, 看護学部, 教授 (00299843)
|
研究分担者 |
西開地 由美 秀明大学, 学校教師学部, その他 (50712725)
吉野 靖代 関東学院大学, 看護学部, 助教 (50806255)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | ICU / End of Life Care / 意思決定過程 / 意思決定支援 / ICU入室患者 / 緩和ケア / ストレス経験 / 人工呼吸器管理 / コンフォート / ディスコンフォート |
研究成果の概要 |
本邦のICUのEnd of Life Careに関する現状分析を目的とし、2014年4月~2016年12月にICUに入室し死亡転帰をとった患者の診療録調査を実施した。在室日数中央値は1.77日でDNARは80.5%、withhold/withdrawは48.8%で、両方とも経年的に増加し、年齢や疾患群、入室経路による有意差はなかった。治療制限内容は、昇圧剤制限、透析なし等であった。withdrawは3名で、挿管のままの人工呼吸器停止、手術や昇圧剤投与中止であり、患者自身の意思記載は3名、家族による推定意思は8名だった。治療に関する意思決定プロセスの看護記録は62.4%であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
救急・集中治療における終末期医療に関するガイドラインにおいて、患者の意思を尊重しチームで適切な対応を判断する必要性が提言されている。2014年から2016年にかけて患者の治療に関する意思決定プロセスにおいて、家族によって患者の推定意思を尊重した治療選択や家族介入が記載されていることは、End of Life Care実施の証拠となり得ると考える。しかし、患者本人の事前意思表示は皆無で、治療に関する意思確認は困難な状況も明らかとなり、特に意識がある状態の患者の意思決定プロセスに、家族の代理意思決定を含めてどのように看護師が関わるかはEnd of Life Careの今後の重要な課題である。
|