研究課題/領域番号 |
15K11631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 活水女子大学 (2018-2019) 神戸市看護大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
井口 悦子 活水女子大学, 看護学部, 准教授 (20363476)
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研究分担者 |
鈴木 志津枝 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (00149709)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | がん / 家族 / ライフレビュー / 終末期ケア / 家族看護 |
研究成果の概要 |
本研究は、終末期がん患者と家族を対象に、研究者が面接者となり、共にライフレビュー・インタビューを実施することが、死別前後の家族にどのような影響を与えるのか、家族の語りから質的に明らかにすることを目的に実施した。4家族の協力を得て実施した結果、死別前の家族への影響には【家族としての生き方を認める】【患者から尊重された自分の生き方を認める】【患者の人生の統合に参加する】【引き継がれてきた家族の思いや生き方を継承する】【患者らしく生きられるよう家族で支える】【互いに思いや感謝を伝え合う】が明らかになった。また、死別後への影響には【故人とのつながりを自らの生き方に組み入れる】などが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は終末期がん患者と家族が共に実施するライフレビューが死別前後の家族にもたらす影響について明らかにした。死別前は、患者・家族が面接者である研究者を介して、家族史(ライフレビュー)を共に語り、冊子に創り上げていく作業の中で、患者が大事にしてきた信念や価値観を家族として共有し、互いに対する思いを伝え合う場となった。死別前の家族はカテゴリー【家族としての生き方を認める】に代表されるように家族としての人生を改めて肯定的に認識した。本介入は患者と家族の歴史を振り返ることで「つながり」を実感し、死別後は、死別前から関わりのある研究者と話すこと自体が遺族にとってグリーフケアになる可能性が示唆された。
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