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女性がんサバイバーの妊孕性温存に関する意思決定の体験

研究課題

研究課題/領域番号 15K11643
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 臨床看護学
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

高橋 奈津子  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10328180)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードがん・生殖医療 / 意思決定 / 妊孕性温存 / 女性がんサバイバー / がん看護学 / 意思決定支援 / がんサバイバー / 長期的支援 / 生殖医療
研究成果の概要

30代半ば~40歳で妊孕性温存を実施した既婚の乳がんサバイバー4名を分析対象とした。乳がんサバイバーの妊孕性温存に関する意思決定過程における女性の生き方は、産む性(自らの遺伝子を受け継ぐ子どもを自ら産み育てる生き方ができる可能性)をどのようにとらえ、どのように向き合い生きていくかを決めていく体験であった。妊孕性温存(受精卵凍結保存)の意思決定の局面では、<産む性の低下を意識する><産む性を閉ざす><産む性に覚醒する><産む性の保持にかける>、受精卵の移植を現実的に検討する局面では、<がん患者である自分の産む性に対峙する><自分なりに産む性をいかす>というテーマが見いだせた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、現象学的アプローチによって、女性がんサバイバーの妊孕性温存に関する意思決定過程における女性としての生き方を模索する体験を多様で深まりのある質的データとして提示できたことで意思決定支援に必要なナラティブな情報の資料とできる。また存在了解の変化に伴う感情の揺れを予測し寄り添うこと、その人にとっての産む性の意味を理解すること、がん患者であるがゆえに生じる子どもをもつことに対峙する負担や不安を理解し関わることが必要なことが示唆された。また感情の揺れを不必要に長期化させないための情報提供のあり方、がん看護と生殖看護の連携・協働、がん・生殖医療の啓発、長期的支援の方向性の検討が今後の課題である。

報告書

(5件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018 2017 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 女性乳がん患者の妊孕性温存に関する意思決定支援における看護師の困難2019

    • 著者名/発表者名
      高橋奈津子, 林 直子, 中山 直子, 森 明子, 鈴木 久美, 松本 文奈, 池田 真紀子, 牧野 晃子
    • 雑誌名

      聖路加国際大学紀要

      巻: 5 ページ: 22-28

    • NAID

      120006978154

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 女性がんサバイバーの妊孕性温存に関する意思決定過程2018

    • 著者名/発表者名
      高橋奈津子、林直子
    • 雑誌名

      聖路加国際大学紀要

      巻: 4 ページ: 1-7

    • NAID

      120006978196

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 乳がんサバイバーの妊孕性温存に関する意思決定過程における女性の生き方-受精卵凍結保存の意思決定過程に焦点をあてて-2018

    • 著者名/発表者名
      高橋奈津子
    • 雑誌名

      日本がん・生殖医療学会誌

      巻: 1 ページ: 45-50

    • NAID

      40022048486

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 女性乳がん患者の妊孕性温存の意思決定過程における看護師の困難2019

    • 著者名/発表者名
      高橋奈津子
    • 学会等名
      第33回日本がん看護学会学術集会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 乳がんサバイバーの妊孕性温存に関する意思決定過程における女性の生き方2017

    • 著者名/発表者名
      高橋奈津子
    • 学会等名
      第37回日本看護科学学会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [図書] 新 不妊ケアABC2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木秋悦 久保春海
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      医歯薬出版株式会社
    • ISBN
      9784263237236
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 女性性を支えるがん看護 第2章 妊孕性温存と倫理2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木久美編
    • 総ページ数
      9
    • 出版者
      医学書院
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2020-03-30  

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