研究課題/領域番号 |
15K11745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 東邦大学 (2019) 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 (2015-2018) |
研究代表者 |
中富 利香 東邦大学, 医学部, 博士研究員 (20347066)
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研究分担者 |
関森 みゆき 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (00313867)
市川 正人 北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (20513873)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 早産児 / 父親 / 育児支援プログラム / 育児支援 / NICU / 父親の育児の特性 / 夫婦関係 / 医療者との関係 / 早産時 / 父親の特性 / 相互作用 / 孤立感 / 夫婦間の調整 |
研究成果の概要 |
NICUにおける父親の特性として、早産児を出産した罪悪感を抱く妻に配慮するため妻が主体となれる育児環境を整える傾向にあった。また、妻と医療者間の育児支援体制が父親の孤立感と無力感を抱かせていた。その一方で父親は自分自身が主体的に育児を実践し父親の役割を確立したい欲求も持ち合わせていた。同時に子どもの成長発達への心配や不安は、子どもとの直接的な関わりから得られる子どもの反応と、類似する家族の育児ブログからの情報により軽減していた。しかし退院後の先の見通しが立たない不安感にストレスも感じていた。以上から子どもの今後の発達と生活への見通しを持て、妻と共同できる育児支援プログラムが必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早産児の父親が育児を行う上で、妻が子どもに抱く罪悪感や医療者の母親中心の育児支援が影響を与えている事が明らかとなった。この事は医療者がNICUに子どもの入院初期の段階から父親を支援する方略の一助となり得る。また、父親に与える情報は医療者からの専門的な知識だけではなく、父親が子どもと直接関わる事から得られる体験を情報の一つと捉え与える支援は、父子関係を促進させる事として意義があると考える。同時に、今後の子どもの発達や生活をある程度イメージできるよう支援する事は退院後の父親のストレス緩和、および家族全体の機能を安定させる事にも繋がる。早産児を出産した家族への支援モデルとしての提示も可能だと考える。
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