研究課題/領域番号 |
15K11770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
高見 美保 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (50613204)
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研究分担者 |
中筋 美子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (10733454)
茅野 幸絵 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (50405370)
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研究協力者 |
森山 祐美
玉田 田夜子
伊藤 大輔
西池 靖子
稲野 聖子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 家族介護者 / 認知症看護実践モデル / 認知症ステージアプローチ / 重層型モデル / 認知症ケア / ステージアプローチ / 看護実践モデル / 認知症者 / 認知症ステージ / 看護介入 / 家族 / ケア提供者 / ケアラー / 認知症の進行に対する捉え方 / 認知症の進行に際したケアの考え方 / 認知症当事者の心情 / 進行度別のニーズ / 当事者の思い / 家族の思い / 専門職の視点 |
研究成果の概要 |
「認知症ステージアプローチに基づく看護実践モデル」は、「認知症者の安心・安寧を整える」ことを中心に、「認知症者の本質の理解」と「重要他者(家族、医療・ケア専門職)との関係づくり」で構成されることが分かった。更に、軽度のステージで、認知症者の能力を引き上げるケアが不足していることや、認知症者と家族の状況が大きく変わる「中等度~重度」の時期に「身体的アセスメント」、「心身を整える意図的介入」、「認知症者と家族の関係づくり」を何層にも積み重ねる、重層モデルであることが見出された。よって、認知症ケアの専門職研修として、施設/職種形態を越えた合同研修プログラムを考案することが課題として明確になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症者の療養場は、在宅~医療機関~介護・福祉系施設と症状の進行に応じて移り変わっており、関わる専門職種も、その変遷に応じて変わっていく。そのため、専門職者は「自分が関わる時期に限局した支援」を展開し、認知症者や家族にとっては治療やケアが分断される問題が起きている。本研究で明らかにした「認知症者のステージアプローチは、重層型のモデルとして構築され得るものである」という結果は、これらの問題を解決でき、地域包括ケアシステムに応じた認知症看護実践モデルとしての発展性も示唆することができた。今後は「認知症ステージアプローチにおける重層型看護実践モデル」を考案し、認知症者の社会生活を向上に寄与したい。
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