研究課題/領域番号 |
15K11787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
森 千鶴 筑波大学, 医学医療系, 教授 (00239609)
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研究協力者 |
浅沼 瞳
鈴木 翔子
菅原 裕美
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 統合失調症者 / リアリティモニタリング / リカバリー / メタ認知 |
研究成果の概要 |
統合失調症者のリアリティモニタリングの特徴を量的、質的に明らかにした。量的研究では、メタ記憶とメタ認知との関連をみたところ、自己の記憶には不安を抱えながらも、「自己確信」が高くメタ認知が形成されにくい状態であることが明らかになった。質的研究では、自己主体感の異常などが認められる一方で、不安と自信のバランスが悪く、主観に偏ったモニタリング傾向や自分自身への関心が低いことが認められた。 これらの特徴を踏まえ、入院中の統合失調症者にリアリティモニタリングのエラーを認知し、そのエラーに対するリアリティモニタリングの変容を促す看護介入を行ったところ、疾患の影響を受けた体験であると認識することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症者のリアリティモニタリングの特徴を理解することができる。また、リアリティモニタリングの特徴に沿った看護介入プログラムを開発し、それを用いて看護介入を実施したところ、有用性が確認された。このことから対象者の地域生活が継続しやすくなると考える。またこれまでの統合失調症者への認知機能リハビリテーションでは、対象者が外来患者に限定されていたこと、また介入者の訓練が必要であること、介入期間が長かった。しかし、本研究で開発したプログラムは、入院中の統合失調症者に、看護師が実施可能であることが確認されたことから、入院中の看護手段の1つとなり得ると考える。
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