研究課題/領域番号 |
15K11860
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
秦 さと子 (小野さと子) 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (10443897)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 加齢性 / 嚥下機能低下 / 予防法 / 嚥下機能低下予防 / トレーニング方法 / 嚥下機能 / 舌骨上筋群 / 奥舌挙上 / 予防 / 奥舌挙上位 / 加齢 / 維持・向上 / 運動習慣 / 身体活動量 / 運動強度 / 嚥下反射潜時 |
研究成果の概要 |
本研究は、加齢性の嚥下機能低下を予防、改善するための方法を検討することを目的に取り組み、奥舌挙上運動を開発した。本法は奥舌を軟口蓋に力一杯に押し上げて10秒間維持させ、10秒間休憩時間を挟んで5回実施する。これを1セットとする。高齢者に1回1セット、1日2回、2週間取り組んでもらった結果、舌骨上筋群の嚥下時に発揮する筋活動量が、コントロール群に比べ運動群で有意に増加した。このことから、奥舌挙上運動は舌骨上筋群の筋力強化につながり、加齢性の嚥下機能低下を改善させる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
誤嚥は生命を脅かす危険を伴う兆候で、原因の1つに加齢性の嚥下機能低下がある。本研究は、嚥下過程において重要な役割を担う舌骨上筋群の訓練方法として奥舌挙上運動を開発した。2週間の取り組みで嚥下時の舌骨上筋群の筋活動量が増加することを明らかにした。嚥下時の舌骨上筋群の筋活動量の増加は、嚥下反射潜時の短縮、気道閉鎖時間の維持につながり誤嚥予防に寄与するものと考える。また本法は、特定の道具や場所が必要なく、身体的負担も軽いことからあらゆる年齢層に嚥下機能低下予防法として取り組みやすい。
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