研究課題/領域番号 |
15K11950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
復興農学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
益守 眞也 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 講師 (50282702)
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研究分担者 |
丹下 健 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20179922)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 原発事故 / スギ / コナラ / 交換性カリウム / 放射能低減 / 福島 / クヌギ / 塩化加里 / 福島県 / ミズナラ / 放射性セシウム / 林木 / 幹材 / 汚染地域 / 樹皮 / 葉枯らし / 除染 |
研究成果の概要 |
福島第一原子力発電所から放出された放射性物質が降下沈着した地域の森林において,林木の樹体に含まれる放射性セシウムの動態を調べた。伐倒したスギに含まれる放射性セシウムの少なくとも一部が水溶態であり,乾燥に伴う水分の移動とともに放射能の分布が変化することや,木部内の位置による移動の違方性を明らかにした。またコナラやクヌギなどシイタケ原木として経済的価値の高い樹木についても調査し,土壌中の交換性カリウム濃度が高いと当年枝への放射性セシウムの移行が少ない傾向を確認したが,カリウム肥料の施用の効果が持続的でない可能性も示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スギ幹材内の放射性セシウムが水分の移動とともない移動することが明らかになった。伐採してから木材として利用するまでの間に放射能分布が変化することを意味している。またシイタケ原木林においては経根吸収する放射性セシウム量が土壌条件に影響される知見が得られた。いずれも汚染地域の木材利用を検討する上での重大な知見である。
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