研究課題/領域番号 |
15K12009
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ソフトウェア
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
久米 出 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助手 (10301285)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | デバッガ / ソフトウェア開発 / 動的解析 / プログラムトレース / プログラム変換 / 可視化 / Java 言語 / バイトコード / デバッグ / プログラム実行の地図化 / GUI / 内面分析 / トレース / ソフトウェア工学 / ソフトウェア開発環境 / プログラム理解 / 捜査地図 / 内面モデル / グラフデータベース |
研究成果の概要 |
ソフトウェア開発ではプログラムの実行を失敗させる記述上の誤り(不具合)を特定・修正する、デバッグと呼ばれる作業が不可欠である。デバッグは通常多大な時間と労力を要するため、効率化のための新しい技術が必要である。 本研究は「全知デバッガ(Omniscient Debugger)」と呼ばれる新しいデバッグ支援ツールを開発し、作業の効率化の効果を評価する事を目的としている。本デバッガはプログラムの実行履歴(トレース)を「操作地図」と呼ばれる新しい方式で可視化する点に大きな特徴を有している。開発に当たって技術的に困難な目標に遭遇するも、新しいソースコード変換手法を開発する事によって問題解決を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではデバッガの開発と並行して既存のデバッガを用いた作業の分析も実施した。これによって既存のデバッガの問題点を整理し、トレースをデバッグにより効果的に利用する知見を得るに至った。この知見は我々のデバッガの仕様策定に反映されている。本デバッガの仕様には実行時点を命令文や式の単位の細かい粒度で指定する機能が含まれている。これによって、複雑な式の値を容易に取得したり、自身が関心を有する実行時点同士の関連性を可視化によって把握する事が可能となる。この新しい機能によって従来のデバッガより遥かに少ない操作で複雑な制御やデータ構造の調査が可能となり、デバッグ作業の大幅な効率化が実現される。
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