研究課題/領域番号 |
15K12064
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
知覚情報処理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
戸田 智基 名古屋大学, 情報基盤センター, 教授 (90403328)
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研究分担者 |
中村 哲 奈良先端科学技術大学院大学, データ駆動型サイエンス創造センター, 教授 (30263429)
サクリアニ サクティ 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特任准教授 (00395005)
Neubig Graham 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 客員准教授 (70633428)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 音声強調 / 雑音抑圧 / 音声変換 / 音声加工 / サイレント音声 / 音声等認識 / 音声合成 / 信号処理 / 統計処理 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、実環境下において秘匿性の高い通話や周囲に迷惑をかけない通話を実現するために、外部雑音環境下でも頑健に動作するサイレント音声通話技術の構築に取り組んだ。体内伝導マイクロフォンと空気伝導マイクロフォンを併用し、体内伝導音声と空気伝導音声を相補的に活用する技術を構築することで、耐雑音性の高いサイレント音声強調処理を実現した。また、雑音環境下において聞き取りやすい音声へと変換する技術も実現し、話し手側と聞き手側において、各々の外部雑音環境に対応可能な処理を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、古くから盛んに研究されている空気伝導音声に対する強調処理に加え、新たに体内伝導音声も併用することで、お互いの収録過程に起因する音響的特徴を相補的に有効利用できることが示された。これにより、空気・体内伝導音声情報処理といった新たな研究分野が見い出された。本研究課題で構築した技術は、携帯電話やスマートフォンなどを用いた通話において、秘匿性を保持した発話や、周囲に迷惑をかけない発話を可能とするものであり、より利便性の高い音声コミュニケーションの実現が期待される。
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