研究課題/領域番号 |
15K12090
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヒューマンインタフェース・インタラクション
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
井野 秀一 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 副研究部門長 (70250511)
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研究分担者 |
高橋 紀代 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 外来研究員 (80296714)
布川 清彦 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (90376658)
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研究協力者 |
本田 哲三
小澤 恵美
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ヒューマンインタフェース / 触覚 / ヘルスケア / 感覚計測 / 糖尿病 / 末梢神経障害 / 生活習慣病予防 / 生活習慣病 |
研究成果の概要 |
生活習慣病の早期発見・予防のための末梢神経機能に関する簡便な検査法の早期実現に向け、皮膚のずれ刺激を利用した足底感覚計測システム(触覚ヘルスメータ)の研究開発を行った。試作システムは、自宅やクリニック等での利用形態を考慮して、タブレットPCと小型自動ステージを用いたワイヤレス式のスマートデザインとした。この計測システムを用いた人間工学実験により、ずれ刺激によるヒトの足底感覚の諸特性(閾値、部位依存性、姿勢および皮膚の硬さ等との関係性)を明らかにした。また、ユーザビリティ評価により、モノフィラメントを利用した従来法に比べて、高精度かつ簡便に足底感覚の知覚レベルを数値化できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会環境やライフスタイルの変化に伴い、世界各国で糖尿病などの生活習慣病の患者数が急増している。これらの疾病は、本人による自覚が乏しく、QOLを著しく低下させる合併症や障害などを誘発する場合が多い。本研究では、これらに関連して比較的早期に出現する末梢神経障害の予兆を簡便・無侵襲・高感度にチェックする足底感覚計測システム(触覚ヘルスメータ)の開発を医工連携で取り組み、足底へのずれ刺激に対するヒトの感覚特性を人間工学実験により明らかにした。これらの成果は、生活習慣病予防の健康セルフチェックの土台となる基礎知見であり、触覚技術の応用に関する幅広い学術的な波及効果が期待される。
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