研究成果の概要 |
本研究では, 菌の薬剤感受性検査結果であるアンチバイオグラムからの予兆探索として, 菌株の伝搬パターンを抽出する手法を開発した. そして, 伝搬パターンにおいて異患者・同一病室・同一主治医, 異患者・同一病室・異主治医, 異患者・異病室・同一主治医の3通りとなる感染伝搬パターンが, 他の菌と比較して肺炎球菌において割合が高かった. また, アンチバイオグラムからの薬剤感受性解析として, 相互依存重集合を抽出する手法を開発した. その結果, 医学的によく知られている, 黄色ブドウ球菌の出現後に緑膿菌が出現する菌交代を裏付ける相互依存重集合を抽出することができた.
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