研究課題/領域番号 |
15K12302
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
松岡 英子 信州大学, 教育学部, 名誉教授 (20126709)
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研究分担者 |
松岡 樂 信州大学, 教育学部, 名誉教授 (50135117)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 家族介護者 / ストレス / コーピング / エンパワーメント |
研究成果の概要 |
本研究は家族介護者のストレス・コーピングに影響を与える要因について2種類の配票調査とインタビュー調査を用いて明らかにした。分析の結果、介護者のストレスに有意な影響を与えていたのは介護者の健康、家族のトラブル解決力、介護の肯定的評価、情報収集であった。介護者のコーピングは諦め、気分転換、家族の協力、肯定的思考が多い。コーピングは因子分析の結果、3因子(問題解決行動、回避的認知、激励・説得的認知)が抽出された。介護者が自ら問題を解決していくためには、情報の入手や介護の肯定的認知が重要であった。さらに、家族介護者のエンパワーメント支援を押し進めるコンテンツの実用化を目指している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は研究代表者がこれまで手がけてきたストレス理論に依拠した研究をベースにディストレスとコーピングに着目して、家族介護者研究をより包括的に発展させることに寄与した。高齢者介護を問題発生と対処・適応の動態として捉えることにより、高齢者介護ニーズをめぐる福祉サービスと家族介護との役割分担を検討するためのデータを示した。現状の介護者支援は専門家からの支援が中心であり、介護者自身が自己評価して、成長してくことに注目していない。そこで、介護者自身が自らの判断で情報を得て、介護状況を改善していく力を付けることの重要性を示した。
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