研究課題/領域番号 |
15K12350
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 仁愛大学 |
研究代表者 |
浦本 裕美 仁愛大学, 人間生活学部, 教授 (50390696)
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研究分担者 |
赤塚 結子 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 教授 (90321611)
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研究協力者 |
加藤 卓司
水口 富晶
白崎 久美子
北野 利紗
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | CFTR / 便秘 / 遺伝的要因 / 食品摂取 / 遺伝子多型 / 汗塩分濃度 / 食物繊維摂取量 / 水分摂取量 / 遺伝子変異 / ゲニステイン / クルクミン |
研究成果の概要 |
本研究は、便秘に影響する遺伝的要因として、腸管内への水分等の分泌にかかわるCFTRに着目し、その関連性について検討した。個々の人がもつCFTRの機能は汗中塩分濃度に反映され、被験者全員の平均は50mMで100%機能している場合の30mMよりやや高く、殆どの人に機能低下がみられた。46mM未満と以上で被験者を分類し検討した結果、46mM以上のCFTR機能低下群でのみ、日常の食事・生活要因を考慮した補正便秘症状スコアと汗中塩分濃度との間に正の相関関係があり、また、CFTR活性化成分を含む食品摂取の影響に改善効果が認められ、個々のCFTR機能が影響する便秘があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果より、便秘のなり易さの遺伝的要因として個々の人におけるCFTR機能の影響があることが示唆された。これまで便秘に対する食品摂取の影響は、便秘症状のある人を分類することなく評価されてきていたが、便秘症状を引き起こす個々の人側の要因を考慮し便秘者を分類し解析することで食品摂取の影響をより明確にすることができ、エビデンスレベルの向上に役立つと考えられた。 また、日常的な食事に利用される程度の該当食品の摂取量で、効果が得られる量のCFTRチャネル活性成分の摂取ができることから、容易に活用でき、より多くの人の便秘による不快症状の解消と日常生活のQOLの向上に役立つものと考えられた。
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